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将棋 女流名人位戦[飛んで青島](中)中山公園に「日本の桜」

(2007/03/02付 スポーツ報知)

◇将棋アルゼ杯第33期女流名人位戦5番勝負第3局[飛んで青島]

主催  報知新聞社 日本将棋連盟
特別協賛 アルゼ(株)
協力   (株)エスコミュニケーション

矢内理絵子女流名人が名人位戦史上初の海外対局を前に、こう話した。「せっかくの機会なので、日本をアピールするために、桜の花をあしらった和装も準備しています」日本で人々が春の訪れを感じる桜は、第3局の対局地・青島市でもまた「春の風物詩」として、人々に親しまれている。

西に旧市街地、東に新市街地と、ちょうど市の南中央部を分ける位置に中山公園がある。2万本もの桜の木がある中国有数の桜の名所だ。1900年代初頭に日本が植えたことが始まりといわれる。東京・豊島区生まれのソメイヨシノも2000本ほど咲き誇り、4月になると「春季園遊会・桜祭」が開催。中国で「桜」に関連するイベントを催している公園は珍しく、国家1級の公園として位置づけられている。青島でも桜の花を楽しみ、春の訪れを喜ぶ。

ただし、日本と違い、桜の木の下で、夜通し飲めや歌えやの花見宴会はしない。天気が良い昼間に、ツアー観光客や、地元の家族連れや老夫婦が、桜の花を見て歩くのが「青島的花見」だ。

青島市のある山東省の歴史は、紀元前にさかのぼる。「論語」の孔子、「孫子の兵法」の孫子ら数多くの歴史上の人物を輩出。古代文明が栄えた黄河下流に位置し、日本との交流も古い。

女流名人位戦の前夜祭では、昨年コンテストで選ばれた初代ミス桜が、対局両者に花束贈呈する予定。桜に続き、将棋も青島との懸け橋になろうとしている。

◇第2局VTR

東京・千駄ケ谷の将棋会館で2月15日に行われ、後手の中井広恵女流6段(37)=写真下=が矢内理絵子女流名人(27)=同上=を130手で下し1勝1敗のタイに。角交換を志向した中井に対し、矢内はこれを拒み持久戦に持ち込んで優勢に進めたが、終盤、中井の激しい攻めに矢内が受けを誤り敗退した。